保険料軽減事例③中途解約編

土砂災害・洪水ハザードマップを見る重要性

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

土砂災害・洪水ハザードマップを見る重要性

災害増加で値上がりする火災保険料

自然災害や大地震が増えている昨今は、保険料率が全般的に引き上げる傾向が続いています。現在の契約内容と期間に応じては満期時を待たずに料率引き上げを行う前に中途解約して新しく火災保険に入り直した方がお得になることがあります。

中途解約して将来の保険料を軽減させた事例

中途解約編

13年前に持ち家(戸建て)の火災保険を15年契約で加入していたOさんは、2018年7月に起こった西日本豪雨のニュースを見て火災保険の見直しを検討します。

福島県にあるIさんの家は近くに大きな川があり、西日本豪雨による氾濫の映像を見て不安になります。被害にあった地域の大半はハザードマップで危険を示していたエリアだったことから、早速インターネットで確認すると危険区域に該当することが判明します。

15年前に火災保険に加入した時は自然災害が少なく、保険料を安くするために水災を外した内容で加入していました。以前は知り合いが個人代理店をやっていて、付き合いで加入していたのですが3年前に引退をしていて、現在は近隣で違う代理店に引き継がれていました。契約しているのは長期契約の火災保険だけで、ほとんど接点のなかったことと、Iさんの親戚で保険会社(本部)に勤務している人がいたため、まずは親戚に水災の必要性について相談します。

そこで親戚からは現在の保険が残り2年であれば、中途解約して再度新規で加入し直した方がお得だと言われます。最初は自分の保険会社へ切り替えるための営業かと思い警戒しましたが、話を聞くと納得できる内容でした。

火災保険は頻繁に保険料率を見直していて、西日本豪雨の被害が大きかったため2年後の更新時は水災の保険料率が高まる可能性があると説明されます。火災保険は契約時の料率で契約期間の保険料が固定されるので、保険料率改訂される前に解約して現在加入できる最長期間の10年で入り直した方が将来的にお得とのことです。

現在の火災保険は中途解約しても日割りで計算されて、中途解約の違約金的な損害は出ません。Iさんは地震保険にも加入していて2019年1月に料率が上がることが既に決定しています。2年後には再度料率が高くなる可能性もあるので、この先10年のことを見据えれば、なるべく早く長期契約で切り替えるべきだと強く勧められます。

親戚からの話に納得したIさんは、既存の火災保険(損保ジャパン)からAIG損保へ切り替えることを決めました。親戚は本部勤務なので契約1件とっても評価や給料が上がるワケではないので、自由に保険会社を選ぶように言われましたが、何かあれば親戚に相談できる安心感から、AIG損保への加入を決めます。親戚は現在大阪が担当なので、大阪の代理店を紹介されて郵送契約をしました。

他の保険会社との比較はしていませんが、現在の火災保険を中途解約して10年で入り直したことで、一度水災追加の補償プラン変更と2年後に更新もしくは切替をするよりも将来的な保険料の軽減をしたことになります。(2022年10月より火災保険の最長契約期間が5年に短縮されています)

ポイント①火災保険はいつでも損せず切替できる

更新時に火災保険を見直すことがポイント

中途解約するとペナルティが発生するイメージを持っている方が多いですが、火災保険は保険会社や契約内容に応じて日割りもしくは月割で残存期間に応じた返還が行われます。残り1ヶ月を切ると返還されない場合がありますが、2ヶ月以上残っているのであれば、いつでも損せずに中途解約できます。

保険料の改訂が迫っている場合は、残り数ヶ月や契約・更新して間もない場合でも中途解約して料率が上がる前に切り替えた方が良いケースもあります。

日割りや月割で返還されるルールは、火災保険と同じ損害保険の自動車保険(任意保険)も同じです。しかし、自動車保険の場合は等級の関係で中途解約するとデメリットが多いです。無事故の場合は等級が上がる時期が遅くなり、事故を起こしていると中途解約して切り替えた時点で等級ダウンが適用されるので、保険会社を切り替える際は更新時にするべきです。

火災保険は自動車保険のような等級制度はないので、中途解約して保険会社の切替を行うデメリットが少ないです。

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