ソニー損保

年間保険料1,000円から加入できる手軽な火災保険

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年間保険料1,000円から加入できる手軽な火災保険

共済=一括見積VSソニー損保の保険料比較

火災保険は通販型のシェアが低く、長期契約割引の低さがネックになっていました。ソニー損保は2018年11月契約分より販売開始した強みを活かして、長期契約最大15%割引を用意しています。スペック的にはセゾン自動車火災保険に近いです。

ソニー損保

ソニー損保のWebサイト
会社名
ソニー損害保険株式会社
設立
1998年6月10日
資本金
200億円
運営母体
ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社テスト
主要商品
火災保険、自動車保険、医療保険、旅行保険、ペット保険
運営方式
通販型

火災保険のスペック

  • 戸建水災対象

  • Web契約

    Web完結
  • 風災等補償対象

  • 破損
    汚損

  • 鍵開け
    水回り修理

主な割引制度
  • 築年別料率
  • 証券ペーパーレス割引(最大500円)
  • マイページ新規申込割引(最大1,000円)
  • 長期契約割引

2018年11月に開始した新しい火災保険

ソニー損保は、インターネット専用火災保険の「新ネット火災保険」を2018年11月11日契約分より販売開始しました。自動車保険で高い人気を誇っていた通販型保険が新しく火災保険も始めたことで注目が集まりました。

火災保険は自動車保険に比べて通販型保険のシェアが低く、長期割が少ないので長期契約が主流の火災保険では、代理店型より安くなりにくい傾向がありました。ソニー損保は後発組火災保険のため、従来の通販型の課題であって長期契約割引を代理店型と同等の水準に拡大し、保険料の安さとカスタマイズ性の高さで勝負しています。

なお、2022年10月1日の改定によって火災保険の最長販売期間が従来の10年から5年に短縮され、全体的に保険料率が高まりました。大手3社は値上げと同時に一部の補償を手厚くする特約を新設して保険商品の魅力を高めていますが、ソニー損保は保険料率や保険期間など最低限の改定内容です。2022年10月は各社で火災保険料の実質的な大幅値上げが行われましたが、ソニー損保は値上げ幅を抑える取り組みをしている様子です。

このほかにも、築年数割引の見直しや破損・汚損の新設など、大きなリニューアルを繰り返しながらパワーアップを遂げています。

ソニー損保・火災保険の特徴

メリット

  • 通販型保険初の地震上乗せ特約で地震の損害も最大100%補償
  • 業界初のインターネット完結契約に対応(その後は楽天・セゾンなどでも対応可能)
  • クラブオフの優待サービスを自動付帯
  • 家財の火災補償対象外可など、カスタマイズ性が高い一歩進んだリスク細分型
  • カード払いなら一括、年払い、月払いから選択可能

デメリット

  • 賃貸では利用できない(家財のみ非対応)
  • 臨時費用特約10%のみ(代理店型は30%が主流)

通販型ならではの保険料の安さに加えて、Web完結契約の利便性と地震保険100%対応の手厚い補償で個性を出しています。

万が一の際に受け取れる臨時費用特約が少ないなど、通販型ならではの弱い部分があるので注意しましょう。地震保険100%の特約を希望する方は、臨時費用30%など手厚い補償を求めている方が多く、バランスの悪さが気になります。以前は破損・汚損への未対応が大きなネックでしたが、2021年1月の改定で対応したため、デメリットが少なくなりました。

カスタマイズ性が高いので、最低限の補償でとにかく火災保険を安く抑えたい方におすすめです。

実際に見積を出して他社の保険料と比較してみた

ソニー損保は歴史が浅く、口コミなどの情報が少ないです。当サイトでは実際に見積を取って他社の保険料と比較してみました。

見積条件

エリア
神奈川県
構造
M構造(マンション)
延床面積
63平米
建築年月
1998年
建物
800万円
家財
300万円
保険期間
10年(一括払い)
補償内容
フルカバー(火災、水災、風災、水濡れ、盗難、破損・汚損など)
特約
個人賠償責任

地震保険なし

上記の見積条件は、実際に一括見積サービスを使って複数社比較した当サイトに寄せられた体験談と同じ条件です。他社の見積結果は以下のようになります。

東京海上日動
約85,000円(銀行提携代理店による20%の団体割引適用価格)
AIG損保
66,000円
SBI損保
70,940円
セコム損保
60,490円
チャブ保険
約70,000円(最長5年見積を2倍にした10年相当)
セゾン
57,870円(破損、汚損の設定なし)
三井住友海上
75,680円(免責設定高め)
損保ジャパン
約71,000円
見積

ソニー損保の見積結果は59,753円でした。破損・汚損なしの条件なので、セゾンと比べた場合は約2,000円割高でした。

保険料は地域や補償条件によって変わってくるので、状況によっては最安値になるでしょう。

見積2

なおソニー損保のWeb見積で必須補償以外を全て外すと、10年一括払いの保険料が11,440円になりました。

建物の火災リスクしか補償されない内容ですが、ここまで安くできる火災保険は非常に珍しいです。

最新改定情報

2022年10月1日契約始期より個人用火災総合保険の改定が行われました。主要な変更ポイントは以下の通りです。

  1. 保険料の改定

    損害保険料率算出機構の参考純率改定に伴う値上げ。

  2. 築年別料率の改定

    従来の4段階から6段階に増え、築5年未満・築10年未満・築15年未満・築20年未満・築25年未満・築25年以上で保険料率が個別に設定されるようになった。

  3. 保険期間5年の制限化

    従来の最長10年契約可能だった長期契約が最長5年に短縮。

  4. 評価基準の改定

    建築費や物価の上昇等を踏まえて評価基準を改定。

今回の改定以前にも2022年3月と2021年1月に改定を行っています。2021年1月の改定では破損・汚損を追加するなど大きなアップデートが行われました。2022年3月の改定は保険料率や築年別料率の改定など、保険料に関する内容が中心です。

直近で頻繁に保険料率を変更する改定をしているので、以前ソニー損保で見積を取って割高に感じたことがある人も、再度見積を取って他社と比較してみるとよいでしょう。

総評

従来の通販型火災保険は郵送手続きが必要になるなど契約の手間がネックでした。ソニー損保はWeb完結、証券発行不要で手続きできます。

火災保険のスペックとしては、SOMPOホールディングス(損保ジャパングループ)のセゾン自動車火災保険に似ています。地震保険の上乗せ特約を用意していますが、全般的には最低限の補償でとにかく火災保険を安くしたい方をターゲットにしています。最安値になっても、臨時費用特約の比率が代理店型より少ないなど、注意点がいくつかあるので注意しましょう。

保険料の安さが最大の強みですが、新規参入して間もないことや、Web完結契約できる特性から、外部の一括見積サービスとほとんど提携していません。個人情報の入力不要でネット見積を出せるので、気になる方は個別に見積を取ってソニー損保の保険料と比較してみてください。火災保険では実績が少ないので、他社より安くなければ地震上乗せ特約やクラブオフの優待に魅力を感じる場合を除いておすすめできません。

保険料率や補償内容を変更する改定を頻繁に行っていますので、「ソニー損保の保険料は高い」、「ソニー損保は破損・汚損対象外」など悪い口コミを見た方でも、まずは一度見積を取ってみるとよいでしょう。火災保険としてはオリジナル性の高いクラブオフの優待については、自動車保険の三井ダイレクトやクレジットカードの付帯サービスで利用することもできます。

知らない間に他のサービスで加入しているケースもあるので、クラブオフに魅力を感じた方は既存のサービスで利用できるものがないか確認し、勤務先の福利厚生サービスと比較して検討しましょう。

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