落雷・爆発

家に直接雷が落なくても電線を通じて火事が起こる

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

家に直接雷が落なくても電線を通じて火事が起こる

落雷しやすい家の特徴と爆発火災事例

ガス爆発と聞くと大規模火災を連想される方が多いですが、民家では殺虫剤のスプレー缶が爆発するなどプチ爆発の被害が多く、落雷も家電のみの故障事例が多いです。いずれも居住者が注意しておけばリスク軽減が可能です。

落雷・爆発

落雷や爆発も火災保険の必須項目「火災リスク」の中に含まれています。どちらも家が全焼になる大規模火災に発展するだけではなく、延焼や家電・家具など部分的な損害の発生するケースが目立ちます。

爆発は不注意による原因が多く、居住者が気を付けることでリスクを軽減できますが、落雷は自然現象なので家の立地や周辺の建物など環境によって避けることが困難です。

近くに自分の家より高い建物がある場合やスーパーや公民館など避雷針がある建物が近くにあれば落雷リスクは少ないですが、100%リスクを払拭できるものではありません。

火災保険に加入すれば必ず補償される項目ではありますが、家財保険の重要性が際立つ内容でもあります。

落雷被害は電線を通して家に被害が出る

木や大きな建物が無い平原の中にポツリとある建物を除いて民家に直接落雷するケースは極めて少ないです。住宅街など避雷針がある建物が近隣にある場合は、ほぼ直接の落雷リスクはありません。

しかし、落雷被害の大半は避雷針を避けて高圧電線に落ちてしまった場合の迷走電流によるものです。電線に雷が落ちると超高圧の電気が流れて、その電線が通っている民家へと広がっていきます。

その結果、コンセントから火花が飛んだり、電化製品から出火して家の火事へと広がります。火災に発展しなくても、テレビや電子レンジ、PCなどの電化製品(家電)が落雷の影響で故障してしまうこともあります。

電化製品の故障は家財保険に加入していないと補償されない

落雷によって電化製品から発火して建物が燃えた場合は火災保険のみでも建物の損害が補償されます。しかし、家具、家電など補償範囲が家財保険に該当する項目は落雷による被害でも保険適用外になります。

落雷は全焼になる火事よりも、電化製品の故障の方が多いです。出火しなくても、ヒューズだけでは対処できないような超高圧電流が流れると修復不能な状態に故障して買い替えが必要になります。大型テレビやハイスペックパソコンなど高価な電化製品を所持している方や、近所に避雷針があるような大きな建物が少ない方は家財保険に加入する必要性が高いです。

雷警報が発令されたときは、テレビ・電子レンジ・パソコンなどショートしやすく高価な電化製品のコンセントとアース線を抜くとよいでしょう。

ちなみに全国の個人住宅における落雷被害件数は年間20~30件ほどなので、リスク自体はそれほど高くありません。

家で発生する爆発とは

爆発する恐れのあるスプレー缶

主にガス漏れによる爆発と調理家電、スプレー缶による爆発が中心です。ガス爆発は密閉した空間でガスが充満している中で静電気やライターなど些細な火種から引火して爆発を起こします。

大規模なガス爆発は、ガス漏れが起こったり、家の中でスプレー缶を大量に使用した場合に発生します。こうした大規模爆発のほかにも、ガス缶をはじめ、家具や家電、調理品などから小さい爆発が起こって建物全体の火災に発展するケースもあります。

民家でのガス爆発の主な事例

  • ガス漏れが起こっている中で静電気から引火して爆発
  • ガス給湯器の故障による爆発
  • ライターを直射日光が当たる窓際に置いておいたら高温になって爆発
  • 殺虫剤のスプレー缶をストーブの近くに置いて高温になって爆発
  • 袋を少し空けて調理しないといけないレトルト品を密閉したまま高温になるまで電子レンジで温め続けて爆発
  • 電化製品が故障して爆発

ガス漏れ以外の爆発では、密閉されたガスを含むスプレー缶などが高温になって膨張して爆発するケースが多いです。

炎を伴う爆発でなくても、爆発して散乱する物は超高温になっているため、爆発片が火種になって火災に発展するケースもあります。

爆発も家財保険への加入がポイントになる

爆発は大規模火災に発展するケースもありますが、スプレー缶や電化製品などのプチ爆発も多いです。爆発が起きて、大きな火災にならなかった場合、床や壁紙など建物に分類されるものは火災保険の基本補償が適用されます。

家具や家電は家財保険に加入していないと補償されません。たとえば、ダイニングテーブルのみが燃えたり、爆発の影響で電子レンジやガスコンロが故障しても家財保険に入っていなければ保険適用外になるので注意しましょう。

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