火災保険の「特約」とは

オプションで比較する使える火災保険とは

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

オプションで比較する使える火災保険とは

有名火災保険の特約プラン一覧

特約もほぼ必須扱いのものから、別に入らなくても大きな問題にならないものまで千差万別。また、自動車保険等の他損害保険やクレジットカード付帯保険と重複加入してしまいがちな特約もあるので注意しましょう。

保険料にも直結する「特約」

火災保険は、火事や災害などで家屋が破損した補償のほかに様々な特約が用意されています。

特約の種類は保険商品によって異なります。特約は任意の補償を指しますが、安い特約保険料でいざという時に充実サポートを受けられるメリットもあります。

安心を重視したい場合は、特約の設定有無で火災保険を選んでもよいでしょう。

特約の定義

火災保険は以下のもので構成されています。

  • 基本補償(火災・水災・風災 等)
  • 家財保険
  • 地震保険
  • 特約

家財保険や地震保険は加入義務がありませんが、各保険商品で共通して用意されている補償プランです。特約は基本補償や家財補償にプラスアルファで補償を充実させるものと、火災や住宅に関係ない日常生活補償に関するものがあります。水道の設備故障や個人賠償責任など火災と関係ない特約でも主契約とセット加入する必要があります。

つまり、一般的に特約は単独で加入することはできず、保険契約期間中や更新時に特約だけ外すことはできても、主契約を解約して特約だけ残すことはできません。

同じ補償内容でも、保険商品に必ず付いてくる補償(自動付帯)は「標準補償」、任意で加入できるオプションは「特約」に分類され、保険商品によって呼び方が異なります。

火災保険の主要な特約一覧

火災保険の特約は大きく3つに分類できます。

  • 基本補償を充実させる特約
  • 第三者への損害賠償の補償
  • 基本補償とは関係性の低い補償

特約の用意があるかは保険会社や保険商品ごとで変わってきます。

主要な火災保険の特約を紹介します。ここで紹介している特約を扱っていない保険会社もありますし、保険会社によって独自の特約を用意している場合もあります。

基本補償を充実させる特約

事故再発防止等費用特約

事故や盗難被害にあって保険金請求をした際、同じ事故や盗難が起こらないように再発防止設備を導入する費用を補償。

代表事例では盗難にあった場合に防犯カメラを設置するなど。

諸費用補償特約

再建費用に加え、再建にかかる諸費用相当分を補償する特約。

建て替え/取り壊し費用補償特約

建物評価額の70%を超える修繕が必要な損害が発生したら、同等水準の建物を建てるか取り壊しをする費用が補償される特約。

臨時賃借・宿泊費用補償特約

火災など家が住めない状態になって、臨時賃借やホテルへ宿泊する場合の費用を補償する。

第三者への損害補償

失火見舞金費用補償特約

近隣の家に火が燃え広がった場合など、損害を与えた場合の見舞金を補償する特約。

類焼損害特約

火災で隣の家に火が燃え移った場合、法的賠償責任は発生しませんが、保険会社独自で被保険者の住宅が火元で隣の家に火が燃え移った場合の損害を補償する特約。

※被害者が火災保険加入済みの場合かつ、保険金で損失を補償出来る場合は補償対象外。

施設賠償責任特約

対象建物内における事故で第三者に損害を与えた場合の賠償費用を補償。例えば、劣化で外壁のフードパンが外れてしまって、隣の家の車にぶつかった場合など。

個人賠償保険費用特約

子供がボール遊びで他家のガラスを割ってしまった、飼い犬が他人を噛むなど被保険者および家族が個人単位で第三者に損害を与えてしまった場合の賠償補償をする特約。

日常生活に関する補償

更新バックアップ特約

連絡が取れず保険の満期更新ができなかった場合、自動延長されて保険適用外期間ができることを防ぐ。

鍵の紛失サポート

鍵を紛失した時の出張鍵開けやシリンダー交換の費用について、指定業者を利用することによって補償される。

水道トラブルサポート

水漏れ・水つまりなど水のトラブルを提携業者が無料修理を対応する特約。(修理内容によって別途費用がかかる場合もあります。)

携行品損害補償特約

外出時に持ち歩いていた貴重品が事故などで破損した際の修理、交換費用を補償。

引越中の損害補償特約

引っ越し中に家財が破損した場合でも、損失額を補償してくれる。

個人賠償補償特約は必要か?

注意のイメージ

火災保険特約の中でも注目度と需要が高いのが個人賠償補償特約です。

火災や災害とは無縁の特約ですが、小さいお子さんがいる家や犬を飼っている場合など、第三者へ危害を与える可能性が少しでもあれば加入しておくと安心です。特約費用は年間千円~2千円程度とリーズナブルな割に補償範囲が幅広いです。

また、個人賠償補償特約に加入していれば、損害賠償額を決める示談交渉も保険会社が対応してくれます。

ただし、自動車保険に加入している場合は重複加入に気をつけましょう。損害賠償補償特約は火災保険以外の損害保険にセット可能な特約で、自動車保険でも人気オプションになっています。

保険加入する際に代理店の営業から誘われて、ついつい自動車保険で付帯している特約なのに火災保険でも入ってしまう方がいるので注意しましょう。損害保険のほかにもクレジットカードのオプションで付いていることがあるので改めて確認してみましょう。

火災保険一括見積もりサイト3選はこちら