火災保険一括見積レポート①見積り編

保険料節約の実態を公開する「一括見積挑戦記録」

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

保険料節約の実態を公開する「一括見積挑戦記録」

火災保険一括見積りを使ってみた

保険の窓口インズウェブは通販型の比較をできるメリットがありますが、実際に使ってみたらSBI損保は電話確認必須、セゾンはWeb見積の活用必須で手間の面ではインズウェブ経由で見積を取った恩恵を感じられませんでした。

一括見積レポート「見積り編」

神奈川県で中古マンションを購入して、保険の窓口インズウェブを利用した方の体験談を紹介します。不動産取得価格に比べれば火災保険は10年分にしても微々たる金額です。

しかし超低金利時代でローンを組んで不動産購入するのが当たり前の時代、現金で支払うものを少しでも減らしたいと考えて、不動産取得時の諸費用の中でも節約しやすい火災保険に注目したようです。

保険の窓口インズウェブを利用

候補に挙がった火災保険一括見積サービスは以下の4つです。

  • 保険の窓口インズウェブ
  • イッカツ
  • カンタン火災保険
  • 保険スクエアbang!

上記の中で保険の窓口インズウェブのみ、複数の保険会社や代理店に”見積依頼のみ”を行うサービスです。イッカツ・カンタン火災保険・保険スクエアbang!は提携している代理店による対応で、一つの窓口がプラン選びから複数の保険会社の見積を一括で対応してくれます。

これらは相談から見積、契約まで全て同じ窓口が案内してくれるので少ない手間で済むメリットがあります。保険のスクエアbang!は一括見積・一括査定の大手ウェブクルーが運営しているので信頼性は1番高そうなのですが、取り扱い保険会社5社は物足りない印象でした。カンタン火災保険は一括見積の運営会社と火災保険の代理店が同じ会社で、最短即日見積のスピード対応を得意にしています。

ただし、Web見積サービスを扱い始めたのは最近で実績が不安に感じました。同じ代理店による一括対応であれば、イッカツが取り扱い保険数と運営実績のバランスが良さそうで最後まで候補に入れてインズウェブと比較検討しました。

保険の窓口インズウェブに決めた理由は、少しでも保険料を安くしたかったので、通販系火災保険の取り扱いがある点に魅力を感じました。補償内容については、事前に住宅ローンを組んだ銀行の提携する代理店からプラン選定の打ち合わせをしていたので、新たに相談したいことはありませんでした。

2018年10月追記

イッカツも通販型保険の取り扱いを開始しました。体験者の申込時期は通販型を扱っているのがインズウェブのみでした。

希望補償プラン

マンション購入のために、りそな銀行で住宅ローンを組んだところ、銀行提携火災保険より団体20%割引で加入できる特典が用意されていました。

東京海上日動の団体割引20%で届いた当初の見積をご覧ください。

りそな銀行の見積書例 ※クリックで拡大します

火災保険10年、地震保険5年の内容で約19万円の見積が届きました。20%の団体割引がなかったら約23万8千円の見積になっていました。

その後、提携の保険代理店より電話がかかってきて、保険プランの選定方法について、細かく教えてもらいました。代理店から説明を受けて相談した結果、以下の補償プランで行くことを決めました。

建物
800万円
家財
300万円
地震
なし
基本補償
フルカバー(火災、水災、風災、盗難、破損など)
臨時費用特約
あり
個人賠償責任特約
あり
類焼損害特約
なし

電話での回答ですが、この補償プランにすれば保険料は約8.5万円になると説明を受けました。不動産会社からは火災保険10年と地震保険1年をつけて10万円くらいが相場だと説明を聞いていたので、平均的なプランになったと思います。

補償プランを決めた詳細については、こちらのページで体験談を紹介しています。

保険の窓口インズウェブの利用手順

補償プランと基準になる保険料(銀行の提携代理店から紹介された8.5万円)が決まったので、早速保険の窓口インズウェブに一括見積依頼をします。

お見積もり情報入力画面

Web申込では、まず物件情報を入力します。詳細を入力した方が具体的な見積が届くので、平米数や築年数の分かる資料を用意しておきましょう。

不動産会社の出している売り物件情報では主に平米数は壁芯面積を記載しています。賃貸の人はWeb申込の初期段階で専用フォームへ案内される仕組みです。

個人情報入力画面

続いて個人情報の入力です。ここでは新しい家ではなく見積送付を受け取れる現在の家の住所を入力します。

電話番号とメールアドレスは必須で、申込をした後は電話とメールで頻繁に連絡が来ます。

提携サービスの資料請求選択画面

個人情報入力画面を進んでいくと提携サービスの資料請求選択タブが出てきます。初期設定では全て「資料請求しない」にチェックが入っているので誤操作で資料請求することがない良心的な設定です。

Web申込をすると、申込確認メールのほか、各保険会社(代理店)からメールが届きますが、メルマガや営業メールが届くことはありませんでした。

入力内容の確認画面

入力を完了すると見積前の確認画面が表示されます。

見積もり依頼の完了画面

申込をクリックして始めて、見積可能な保険会社が表示されます。インズウェブは最大13社申込可能で、賃貸向けの少額短期保険を除いて11社の見積を取れると思っていたので、今回の条件では5社しか申込できなかったのは期待はずれでした。

保険開始予定日までの期間が2週間ほどしかなかったことが影響していたのかもしれません。インズウェブを利用するなら、なるべく早めの対応をした方がよさそうです。

問い合わせ用にユーザーID、仮パスワード、問い合わせ番号が表示されますが、その後必要になることはありませんでした。

※2018年10月よりインズウェブはジェイアイ保険を加えた14社取り扱い

返信確認メールのスクリーンヨット

申込を完了すると、すぐに確認メールが届きます。

インズウェブから直接の連絡は、こちらの確認メールが最初で最後でした。

インズウェブを利用した感想

インズウェブを利用した感想は、同じ条件で見積が出てこないので気になる保険会社は個別に連絡して見積を取り直す手間が大変でした。

想像以上に見積比較できた保険会社は少なく、SBIやセゾンなどの通販系は最終見積を出すのに電話応対やWebマイページログインなど、手間を加える必要がありました。メール、郵送による対応はいいのですが、電話による対応が大変だったので、次回利用する時は、一つの窓口で相談できるサービスの方がいいと思いました。

プラン選びを最適化することで、結果的に保険料を13万円ほど節約できたので、銀行提携の保険会社から事前に一つずつ補償プラン選びの相談をできたのが大きかったです。

インズウェブは申込時点で補償プランの相談ができないので、各保険会社の代理店と個別に相談して見積を出し直す必要があります。

8社見積を比較しセコム損保に決定

インズウェブを申込した際に表示された保険会社は5社でしたが、チャブ保険を扱う代理店がメールにてセコム損保の見積を出してくれたので、インズウェブから6社の見積比較ができました。

ほかに銀行提携火災保険の東京海上日動(団体20%割引適用)と自動車保険でお世話になっているディーラーに相談をして損保ジャパン日本興亜の火災保険見積を出してもらいました。

合計8社の見積結果は以下の通りです。

東京海上日動
約85,000円 (銀行提携代理店による20%の団体割引適用価格)
AIG損保
66,000円
SBI損保
70,940円
セコム損保
60,490円
チャブ保険
約70,000円 (最長5年見積を2倍にした10年相当)
セゾン
57,870円 (破損、汚損の設定なし)
三井住友海上
75,680円 (免責設定高め)
損保ジャパン
約71,000円

各保険会社で補償内容や契約条件が異なります。最安値はセゾンでしたが、重要視していた破損・汚損の設定がありませんでした。2番目に安かったセコム損保が希望の補償プランを揃えていて保険料が安かったので契約しました。ほぼ同じプランに揃えて8社見積を取っても、高い所と安い所で2万円以上(25%以上)の差が出ました。

多数の保険会社の見積を比較したことで納得して火災保険の契約ができました。

各保険会社で、メールのみのやり取り・電話必須・郵送・対応が遅いなど対応が異なりました。地域によって担当する代理店が変わるので、対応や手間も利用する条件や地域によって変わってきます。

今回の一括見積体験談で紹介した、各社の対応や見積画像は「②やり取り編」にて紹介しています。

これから火災保険を検討する方へ

インズウェブは近くの保険代理店から複数社連絡が来るので、対応の良さは地域によって異なります。SBIとセゾンなど通販系を比較できたのは良かったですが、通販系の2社は電話やWebで見積を出し直す手間があったのでインズウェブを経由して申込をした恩恵をあまり感じられなかったです。

保険始期まで時間の限られている中で6社の見積を比較できた点は満足しています。結果的に銀行から紹介された20%の団体割引が付いたプランより2万5千円の保険料節約に成功しました。

一括見積をしたら、後はメールでの見積回答を比較するだけのイメージだったので、電話や郵送、メールなど手間が大きかったです。また、火災保険はプラン選定が重要で、補償内容ひとつずつ説明を受けて納得した上で決めないといけません。

今回は1番最初に銀行提携代理店から電話で40分ほどかけてプランの説明をしてもらえました。最初からインズウェブだけで進めていたら、補償プランの内容が変わったり、複数の代理店に個別に相談して、さらに時間がかかっていたかもしれません。複数の代理店から時間をかけて説明を受ければ、確実に自分に合ったプランを見つけられます。

しかし、どの保険会社も基本補償や特約など共通している部分が多くて、臨時費用特約の割合や免責、破損・汚損の有無など細かい設定が違います。経験して感じたことは、火災保険で最適な見積を出すには、複数の火災保険を扱う代理店にプラン選定から相談するのがベストです。

このサイトで紹介している「一社の代理店系」の特徴をまとめると以下のようになります。

  • イッカツ: 取扱会社数、実績、質など総合力が高く欠点が少ない、通販型保険の取り扱いを開始
  • 保険スクエアbang!: 一括比較サービスの大手ウェブクルーの運営で信頼性が高く、代理店、受付窓口の質が高い
  • カンタン火災保険: 対応スピードを売りにしている、経験豊富なオペレーターとお得なキャンペーンで人気急上昇

個人的にお奨めしたいのはイッカツですが、各サービスで異なる特徴やメリット・デメリットがあるので、当サイトの一括見積サービス特徴紹介をご覧になって、自分に合いそうなサービスを選んでください。

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